ワンショット

 
 永遠のテーマは愛と金  
    
 明治30年から5年間、読売新聞に掲載された有名な小説「金色夜叉」は英国の女流作家バーサ・M・クレーの“Weaker than a Woman”という本が種本であることは知られている。しかし著者の尾崎紅葉はそれをタネに、まぁ良くも書いたものだと思うが、前編、中編、後編、続金色夜叉、続続金色夜叉、新続金色夜叉の6編と、おおいに稼いでいる。おまけに映画などのドラマ化。
 しかしもっとしたたかなのは熱海市。熱海といえば金色夜叉、お宮の松の下にはお宮を蹴り飛ばしている銅像。おまけに最近は駅中のトイレサインまで金色夜叉である。このテーマがこんなにも息が長いのは小説のテーマが「愛と金、そして復讐」いうその永遠性が魅力なのだろう。皆さん一度ご見物に熱海にどうぞ。
関東甲信越北陸支部 C.I.


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