私の街の老舗看板

　当社の町内に、青森市内で唯一の造り酒屋があります。社名は西田酒造店さんといい、日本酒の好きな人なら結構知名度のある田酒（でんしゅ）という銘柄のお酒をつくっている酒蔵です。
　その建物は国道280号線沿いにあります。白と黒の建物で、小屋根の上には年代を感じさせる畳1枚くらいの金文字看板が付いています。
　下地が銅板ひし葺きで、緑青が付いて長い年月を感じます。その表面には地酒の銘柄と社名の金文字が付いています。長年の風雪にさらされている金文字看板、その下の歩道は、北国特有の吹雪の日でも歩きやすい雁木が設置されており、外観全体に昔日の賑わい感じます。

　また、近所の280号線に架かる海の見える公共の、橋の欄干にも、そこの酒屋の建物がデザインされた金属レリーフが取付けられています。サイズは800㎜角ぐらいでしょうか。いかにこの町で、時代と共に町内に愛されて来たかということを実感いたします。
　日サ協会員の皆様、せめて田酒を飲みながら雪のみちのくに思いをはせて見ては如何でしょうか。