青年部コーナー

 

私の新習慣

  四国支部 (株)マツキン 松田慎太郎


 携帯電話。私がこれを使用し始めたのは中学の入学式からです。その時から、片時も離れず私の傍にいてくれています。仕事や私用の連絡事はもちろんのこと、調べ事やゲーム、動画の閲覧などなど…挙げたらキリがないほどの機能があり、私を含め多くの人々の生活必需品となっていることと思います。
 しかしながら、最近これの使用によって生じる弊害に悩まされています。個々様々な意見があることかと思いますが、私が特に感じていることが、「漢字が書けなくなった」ということです。
 このことに関してですが、一部では漢字健忘症などといわれているそうで、現代病の一種ともいわれているそうです。所謂読めるけど書けない、スマホやPCの漢字変換機能の多用によるものだと思われます。薔薇とか憂鬱のような、難解な文字ならわかりますが、「就職」の「就」という字をどうしても思い出せず、スマホの機能を使って検索したのが三カ月程前の話です。調べたところ、この「就」という字は小学6年生で習うようです。この字に限ったことではありませんが、本当に簡単な漢字でさえ書けなくなってきていることに、危機感を抱いています。
 そんなことから、漢字を書けるように、私が新しく始めたことがあります。それが家庭内メモです。普段は口頭や、LINEなどで送ってしまうような些細なことをメモにして残すということで、内容は、ほとんど簡単な事務連絡です。
 「牛乳買ってきて!」とか「明日は遅くなります。」など、ほんと些細な内容です。しかし、案外これが書けないものなんです。私の場合は、この「乳」という字がなかなか出てこず、結局スマホを使って調べてしまいました。ちなみに、調べてしまった文字はメモの余白に数回練習するようにしています。
 まだメモをするようになって一カ月ほどで効果の実感もなく、果たして効果が出るのかどうかも甚だ怪しい家庭内メモですが、「こんな字も書けないんだ」と気づかされることも多く、自己啓発の意味でも続けていこうと思っております。
 文化庁の調べによると、漢字を正確に書けなくなったと感じる人が、全国で6割をこえているそうです。(対象は全国の16歳以上の男女)
 便利な世の中ですが、皆さんもスマホ・PCの使い過ぎには注意してください!


Back

トップページへ戻る



2020 Copyright (c) Japan Sign Association