メッセージ

 

 ネオンアートミュージアム創り BICO'S NEON ART studio&museum 

安彦哲男 ネオン・アーティスト 安彦哲男さん
 
1979年ロンドン滞在中、赤く光るパブのネオンサインに引き寄せられ、 ビターに酔いながら、はじめてネオンの光を意識した。

1980年LA、多くのネオンサインが目に飛び込んできた。
ビルボード、モーテルにあるネオンサイン。
メルローズストリートにあるお洒落なショップサイン。
ビーチにあるお店のウインドウサイン。
カリフォルニアのパームツリーのシルエットによくマッチしたネオンの光に魅せられた。メルローズストリートにあったネオンショップを何度も訪れ、ネオンアートに初遭遇。
このときには自分がネオンアーティストになるとは思ってもいなかった。

1988年、Wisconsin ネオンスクールへネオンの造り方を学ぶため再渡米。

ネオンの光に魅せられ40年、ネオンアーティストとして活動させいただいて30年。
活動はじめの頃、1980年頃,日本でのネオンアートの認知度は凄く低かった。
日本語には ネオン街という言葉もあり、場末のバー、ストリップ劇場、パチンコ屋さん、歓楽街=ネオンというイメージだった。「ネオン+アート」ってなんなんや?とよく訊かれた。 
いろいろな誤解もあった。親戚から毎晩ネオン街で何をしてるのか?とか言われた。笑

当時は、自身が思うネオンアートの定義を、機会あるごとに説明していたが、最近は、ネオン管を使って「思い」、「メッセージ」が表現されたものがネオンアートです。と、シンプルに答えている。

1990年からは、自分の心が動かされたものをモチーフにしていた。
綺麗なフォルムを持ったもの、僕の好きなもの、それが例え捨てられたものであっても、 その存在に感謝の気持ち込めて、ネオンの光をあてた作品を創っていた。
ネオン管は、作品を創るための一つの素材であるという考え方を理解してもらうために、また、ネオンサインとネオンアートと区別できるように、 ネオン文字での表現をさけていた。 

1985年、「生」と「死」がセットであるということをわからせてもらう大病をわずらって、そんなことはどうでもよくなった。笑

作品創りへの姿勢が大きく変わった。

スピリチュアルな人との出会いがあり、精神世界にもはまり、チベット密教等の本を読みあさった。エネルギーのこと、パワースポットのこと、宇宙のこと、自然のこと。
見えない世界の存在について、いろいろ考え、妄想する日々をおくった。
「魂」を喜ばすためにも、現世で答えのないものを追いかけるのは違うと思い、また作品を創り始めようと思い、作品展をするための資金を銀行で借りた。笑

1996年、生きていて不思議なことばかりに気づかされた。
人との出会い、出会いがしらの事故、自分に起こる不幸と思われることや、幸せと感じること。すべてに意味があり、見えない世界=宇宙からのメッセージであり、エネルギーだと仮定し、その何か?を、自分なりに作品にしようと考えた。

「宇宙を覗く隙間を探す」というメインテーマができあがり、作品創りを本格的に再開した。
いろんな作品展をさせていただき、多くの方々と出会い、いろんなことを学ばされている。

そして病気をふりかえり「生かされていること」にも気づかせてもらった。

現在、肉体と精神を良い状態に保つことを意識し、見えない世界からのメッツセージをピュアに感じ、自身の中にある何かにつなげることによって、作品制作をさせてもらっているようだ。
より濃厚な作品創りを楽しませてもらってるように感じている。

いろんな色の光RGBが集まれば白になる。

いろんな色CMYKが集まれば黒になる。
宇宙の隙間を覗けたら、BLACK & WHITE の世界が広がっているんではないか?
という仮定で作品を創らせてもらい作品展を終えることができた。
そして 思いのこもった作品達を、すべて飾れるスペースを創ろう!創らなければ!という長年の思い「ネオンアートミュージアム構想」が動き出した。

昨年4月、京都の北西の山の中にある京北山国という地域に300坪の敷地を譲っていただき、昨年11月に60坪の鉄骨ALC造りの倉庫を建てた。 
今年の4月に300点あまりのすべての作品を運び終えた。
展示スペース、制作スペース、プライベートスペース内装空間を自分自身で創っている。来年の春、スタジオ&プライベート、ネオンアートミュージアムとしてのオープンを目指している。
多くの方々にネオンの光の美しさ知ってもらいたい。
ネオンアートというジャンルのアートの存在を知ってもらいたい。
サインとして需要が少なくなったネオンの光を後世へアートとしても残したい。
そして、作品、空間にあるエネルギー、思いを感じ取ってもらいたい。

僕は、人の出会いは見えない世界からのエネルギーが働いていると感じている。
今、自分自身で創らせてもらっている空間は、人々の出会いの場になり、いろんなエネルギーが集まる空間になると思っている。

そんなワクワク感をいっぱい持ちながら、毎日柱を溶接し、壁を建て、棚をつくり 塗装している。どんな風に展開し、運営していけば 来場者を含め、関わる人すべてがhappyなのか?どんな出会いがあるのか? 
熱い夏、思い切り汗を流しながら、身体を動かしながら妄想を続けてる日々です。





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