弊社は創業昭和25年、この号が発行される12月に創業75周年を迎えます。だいぶ前にこのNEOSに寄稿した時にも書きましたが、先代が満州でネオンの技術を学び、戦後浜松の復興の中“有楽座”のネオンを取り付けた際に“日本の繁栄と明るい未来を感じた!”と語り聞いたものでした。
そんな先代と現社長が営んでいた時代の変遷は、高度成長期からバブル期とネオンの需要は然ることながら、成形板の加工もフィルムのカッティングもすべて職人の腕が光る作業でした。バブル崩壊、リーマンショックと時代の下降と逆行し、あらゆる技術の進歩も目覚ましく、出力もカッティングもLEDも…周知の通りです。
現社長は昭和6年生まれ。コロナ渦中においても商談・現場調査・施工の立ち合いと日々東奔西走しております。そのバイタリティたるや年齢を感じさせない仕事人魂の塊であります。従業員においては新人の増員がなく,
総勢30名以上いた人材が定年退職を迎え一人減り二人減り、現在は半数以下になってしまいました。職人一人ひとりの個性も強く、得手不得手の分野もありますが、ここ十数年の業界の波に乗る(というか、溺れない)為にも東宝ワンチームでの作業にシフトしております。
お客様からの受注や現場によっても作業内容は様々です。製作物は短期総力を挙げ制作し、取り付けも然り。昔からの信頼のおける外注さん、関連の会社さんの協力あっても勿論の事です。工事の兼ね合いで施工日程変更のお願いにも承諾してくださる、長い付き合いの元請さんにも恵まれております。それは社長が動けば社員も動く、浜松祭りに見られる大凧揚げにも表される“やらまいか精神”でありましょうか(個人的には日頃のストレス解消のための某高校OBからなるサッカー組織“蹴らまい会“を好みますが…)。ワンチームで取り組むことで、会社全体事故や怪我無くこの期を迎えることが出来ました。
私自身も、先代の面影と父の背中を見てこの職に就いて30数年。すべてに於いて真摯に対応してきました。お陰様で皆さんから“夏目さん、夏目さん”と声をかけていただきこの業界にいられる事を嬉しく思っております。そして地道ながらも我が社なりの“東宝ワンチーム”で今後も懸命に努力してまいります。
年が明けて5月には日本サイン協会の全国大会が中部支部担当で開催されます。支部長はじめ会員は知恵を絞って計画しております。コロナの終息を願いつつ、紙面やリモートではない話をしようではありませんか。
皆さんに会えることを楽しみにしております!
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昭和45年浜松鍛冶町の様子
S
のマーク スズライト屋上看板施工中
「写真集 懐かしの浜松」より
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