ネオンについて語らせて

 

卒論のテーマはネオン

  NeonTuber


 全日本ネオン協会という名称が変わって4年が経ちました。対外的に、ネオンしか扱っていない団体というイメージを取り去るという目的も一つあったわけですが、その一方でネオン技術者が集う日本唯一の業界団体であることは今も変わりありません。しかるに、昨今のネオン需要は言うに及ばずですが、もしネオン技術を守り継承する責任というものが世にあるとするならば、これを果たせるのは唯一この協会であると思うのです。とは言え筆者個人では大したことは出来ませんが、それでもどうにかネオンには関わっていたいという思いから、NEOSに連載頁を持たせて頂くことを当局にお願いした次第であります。単なるネオン好きオジサンのわがままコーナーですが、本職の方々からご批判を頂かないよう、2年間くらいは続けますので、読者の皆様どうかお付き合いを宜しくお願いします。
 さて、今回最初に語らせて頂くのは、東京都市大学の四年生の安藤くんのことです。安藤くんは以前、大学の研究室が打ち出した「ネオン再生プロジェクト」に参加したことをきっかけにネオンに興味を持ったそうです。このプロジェクトにはアオイネオンさんも協力しています。その安藤くんがネオンを卒論のテーマにするというので、実に変わり者、いや有難いことだと思い、これは是非NEOSのネタに、いや彼に協力したいという気持ちが湧いてきたわけです。
聞けば安藤くんは既に長野県の電弘さん、東京都の日高ネオンさん、九州のカワハラネオンさんにもインタビューをしていて、当協会員にしっかりとアプローチしている点はなかなか適格だと感心しました。自分の未知の分野を研究し何らかの結論を導き出すには、インプット情報は多いに越したことはありません。筆者からも持てる限りの情報は提供しましたが、やはり専門家の話を直に聞いたほうがよかろうと、曲げのコーワネオンさんと管製造の協和電子さんの2社に彼を連れて行くこととしました。国内唯一の管メーカーである協和電子さんを訪れるのは筆者も初めてで、安藤くんのためもありましたが、むしろ自分の興味が優っていたかもしれません。亀田社長には色々とお話を聞けましたが、それは次号以降に語りたいと思います。コーワネオンさんの工房に毎週末ネオンを学びに来ている若者とも交流でき、安藤くんにとってはかなりのネオン情報がインプットされたことと思います。
 卒論がまとまった暁には是非NEOSで紹介させてもらう予定ですが、若い世代がネオンの魅力をどう捉えていて、そして今後どう活かすのかという、新しい発想に期待を寄せたいと思います。
安藤 知輝さん


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