点滅希

 
 「秋の訪れ」 
    

 夏が終わり二十四節気の「白露」そして「秋分」が過ぎ「寒露」となります。
 最近のカレンダーには、この二十四節気がほとんど書かれていません。これは平安時代に中国より伝わった、日本ではなじみの深い季節を表す言葉です。春夏秋冬1年を24等分し各季節ごとに6個ずつをあてはめ、漢字二文字のみで季節を感じることが出来ます。
 立春、夏至、立秋、冬至などがその一部で1年間で二十四の言葉があり季節を表す代名詞としていまだに日本人の生活に根付いています。
 最近日本の伝統やしきたりなど今まで「そんなの古いよ!今どきそんなことやらないよ!」と言っていた自分ですが、昨年還暦を迎え、そういうものにこそ日本古来の豊かな暮らしが見えてくるように思えてきました。
 お盆を過ぎるとふと思い出す百人一首の和歌
「秋来ぬと目にはさやかに見えねども
風の音にぞおどろかれぬる」 (藤原敏行)。
 1200年前の日本人が感じた季節感は、現代人の私にもリアルに伝わってきます。日本の伝統文化や普通に日本人がやっていることがCOOL JAPANと言われて海外より高く評価されているようですが、日本人に生まれその古来よりのDNAを受け継いでいる我々としては、その感性を大切にしていかなければならないと思う今日この頃です。

アザラシプロ

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