今から9年前の2013年、やはりNEOS新年号だったか、社長交代して4年目の間もない私が、「いつのまにか社長になっていた私」という題名で原稿を書かせていただく機会を得ました。
　そして3年後の2016年やはり「いつの間にか社長になっていた私その後」と題しまして、またもや原稿を書かせていただきました。
　サラリーマンから社長になった時のこと　そしてその後の社長になってからの悩みなどを書かせていただいたのですが、今回は「いつの間にかシリーズ３回目」ということで、「いつの間にかYouTuberになっていた私」というお題で書いてみたいと思います。
　社長に就任して12年が経ちます。弊社は、もちろん看板設計・製作・施工を主に仕事としているのですが、10年前に立ち上げたECサイト（インターネットショップ）、１年半前に立ち上げたギャラリーと、サブ事業を2つ持っています。まだまだ本体の売り上げを助けるほどの力はないのですが、この２つはこれからのインターネットショッピングの大きな可能性と、利益オンリーではなく地元の芸術文化に貢献することでの会社のブランディングに役立てたいという２つの考えに基づいて計画されました。
　前者は景気のあまり良くない時に設備投資のいらない事業として。そして後者は会社ではなく私個人でギャラリーを建設。会社でそれを運営するという方法をとっています。
　実はこの事業を広く宣伝するために、最初は新聞広告やテレビ局への協賛などもしたのですが、なんといっても予算のないところで始めた事業…。ほかに良い宣伝方法はないものかと考えた時、たまたまYouTubeでみた一般のビデオ投稿が何万回も再生されそのサイトの登録者の数もとんでもない数…。へたな芸能人以上の人気で、タダで全世界に向け発信できるSNSの存在を知りました。
自分にもできるのだろうかといろいろと調べていると意外と簡単な動画編集ソフトなども手軽にありスマホ1台でサイトへのアップが可能だということがわかりました。
「よし！こうなったら自分自身が広告塔となり東北エスピーやネット事業、ギャラリーを宣伝してやろうと、YouTube、Twitter、Instagramとありとあらゆる媒体にその日に自分で撮った写真やら、ペットの動画やら、へたくそなギターの弾き語りや、バイオリンの演奏やらをアップしていきました。もちろん最初にアップした時は恥ずかしくて、自分でそれを見ることも冷や汗ものでしたが、最近はだいぶ慣れて所詮素人の演奏なのだから、これでいいのだと思うようになりました。
　社員さんから頼まれて子供さんの誕生日のお祝い動画などもアップし、喜ばれたこともあり昨年7月より今まで250本以上の動画と1500以上の画像をアップ…。いいね！やフォロワーの数が増えてくると自分でもなんとなくうれしくなって、毎日やたらスマホをいじっていた時もありました。
　最初は社員さんや、知人だけだったYouTubeチャンネル登録者の数も120人以上に増え、Twitter、Instagramのフォロワー数は9000人を超えました。
　今までに68万回視聴というバズリ動画などもありSNSを見ている人の裾野の広さを感じました。会社のホームページにブログも書いているので、朝出勤するとまずブログを書くことが私の日課となっており、発信型のツールによって広く世の中に情報を伝えることは慎重に発信内容を吟味する必要はありますが、自分の思いや伝えたいことをグローバルに簡単に公開できることの価値は計り知れないものがあるように思っています。
　ここ30年の中でコンピューターやスマートフォンのハードのスペックの向上とインターネットの爆発的な普及は、世の中に大きな情報革命を起こしSNSにより個人レベルでの多角的コミュニケーションを可能としています。
　これからもこのSNSの可能性を仕事や業界の宣伝にうまく使い、看板製作専門チャンネルを作って看板製作技術や施工技術を紹介したり全国の同業者とのネットワークを広げることが出来たらと考えています。
　まだまだ広告収入には程遠いですが、いつの間にかYouTuber？になっていた私です。

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