すっかり寒くなってきて食べ物が一段と美味しく感じられる季節になった。一年を通して美味しいものを探し求めている私ではありますが、ここ最近特にはまっているものが餃子である。餃子というものはとても奥が深い。家庭の味、店の味だけでなくニラ、にんにく、生姜の有無また焼きなのか揚げなのか、はたまた蒸しなのかで全く話が変わってくる。美味しい餃子を食べたいという一心で私と友人は『餃子部』たるものを結成した。なんだか大それたネーミングだが気分を高める為に名付けたもので、実態は食いしん坊の集まりである。それぞれが気になる餃子屋を見つけては報告、吟味を重ねて記念すべき第一弾が決定した。
池袋駅東口から徒歩1分、西武デパート口の横断歩道を渡り正面の路地を入って左側、ありました「開楽本店」。開店時間の11時に合わせて平日の朝10時50分、お店の前には既に2組が並んで待っている。やはり念押しで開店前に来ておいて正解だ。待つこと5分少々、ついに席に着くことができた。店内は外装から想像していたよりも広く、我々は2階に座った。席に着くと同時に呼び鈴を鳴らして注文。待ち時間になにやらここは炒飯も美味しいとの情報を小耳に挟んだので名物のジャンボ餃子5個に炒飯がついてお値段780円のBセットに決めた。一息ついてさてお水でも飲もうかとコップに水を注いでいると来た、とても早い。急いで餃子に向き合う。表面よく焼き裏もちもちの大きく太った餃子、見た目と匂いで既に美味しい。横には卵、葱、叉焼のシンプルイズベストな炒飯、そしてラーメンスープのような良い匂いを放つスープである。いざ実食。箸で餃子を掴むとなるほど、つるつるしている。小籠包を掴む時のように箸先に力を集中させ一口。美味しい。よく焼きの見た目からパリッとしたコゲの風味を想像していたが、甘めの皮のモチモチ感が口いっぱいに広がる。もう一口、中の餡は適度で上品な味である。餃子にしては肉汁がたっぷりなので逃がさぬように大きい口で次々と食していく。ふとテーブルの上にある赤い薬味のようなものが気になったので試しに餃子に合わせてみる。なるほど、豆板醤のようなもので良い香りと風味と辛みが餃子の味を引き締めている。とても合う。一つ一つが大きいのでいい味チェンができそうだ。炒飯はパラパラ理想の味、スープは昔ながらの中華スープで口の中をリセットしてくれる、あっという間に完食。
美味しいものを食べた時の満足感は何にも代えがたい。かなり気に入ったので『餃子部』の活動は引き続き続けていきたいと思う。
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