ネオン前線北上中

 
 うちのカンバン娘 40 
関西支部  
(株)おおかわ
取締役社長
福井朋子さん
――どんなお仕事をされていますか?
 去年から社長ではあるのですが、営業を変わらずやっている部分が大きいです。現場に行って、お客様の話を聞いてプランを考えます。会社に入った頃は事務でしたが、誰かに頼まれたわけでもないのにお客様の話を聞いて絵を描いてプランを出してみたりと好き勝手にやっていたら、「営業やってみるか」と声がかかって。
――へえ、能動的にどんどんやっちゃうんですね。
 決められたことより、自分で考えて何かをする方が好きだったんです。流れとしては、お客様にお会いした時の話や服装、お店の雰囲気から好みをつかんで、実際にパース(完成予想図)を描いて見てもらいます。例えば看板の切り文字でしたら、切り文字の絵を描いて現場の写真に合成して当てはめてみます。大きさもできるだけ正確に落とし込みます。あとは歩いている人の目線、正面ではなく斜めから写真を撮ったり、いいところだけではなくて見えにくいところだったりをわかってもらうようにと考えています。
――お客様もすごくイメージしやすいと思います。
 前職は不動産会社で、中古をメインにマンション・戸建ての売買をしていたんですが、リフォームが好きでしたので、そういうのを考えたり提案したりをやっていました。

――お客様の要望を探ってすり合わせていく点で、今のお仕事とつながるところがありますね。お休みの日はどうされていますか?
 趣味とはちょっと違うんですが、家がもともと好きなので、庭のことや家の中のインテリアを考えたりしてガサガサしています。
 
 う・ち・の・会・杜 181 
中部支部 日本街路灯製造(株)
豊明工場 設計室
伊藤綾音さん
 昭和24年、後藤潤溢氏が「まちの街路灯屋さん」として名古屋で創業。
「当時はまだ装飾街路灯の文化が少なく、ニーズがあったようです。加えて商店街のアーチ等も製造するようになりました。また昔は街路灯やアーチにネオンが使われているものも多く、弊社の製品にもよく取付けていました。それで全日本ネオン協会(日本サイン協会の前身)に」
 市町村の役所等からの発注が多いため、景気に左右されることが少ないかと思いきや、やはりコロナ禍の影響はあったようです。
「移動自粛による営業活動の制限や景観整備に対しての補助金事業の延期など、ここ2年ほどは注文が縮小傾向でした」
 従業員は全国合わせて約130人。「オリジナル街路灯日本一」を旗印に、「快適な視覚空間の創造」に取り組んでいます。
「私が豊明工場所属ということもあり、自社工場でものを作っていることを強みと感じます。受注生産で提案からデザイン、設計、製作、設置、メンテナンスまで一貫体制で行えます。それでいて大手があまりやりたがらないような、小ロットからの製作といったこともできます」
 WEBサイトにある豊富な施工例一覧では、多くの人に見覚えのある公共スペースや商店街での例を見ることもできます。
「基本的になんでも作れます。金属加工であったり、屋内の装飾といったことも柔軟に対応できるんです。みなさん是非工場見学へお越しください」
 多種多様な景観・街並のモノづくりを手掛けるニチガイ(日本街路灯製造株式会社)さんです。

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