面白ブックレビュー

 
「街のスキマ植物図鑑」
瀬尾一樹著 大和書房
 コンクリート壁を割ってスキマにわずかに呼吸している「草」が表紙。遠出しなくても、家から半径100メートルに広がる宇宙。さあページをめくって、と誘う著者は“やけに植物に詳しい僕”Twitterフォロワー12.7万人の樹木医です。
登場する草の数は114。目の敵にされる雑草のサバイバルなテクニックにほだされたり、騙されたり、彼らの特殊技能を軽妙に解き明かしてくれる目から鱗となる一冊です。
 さっそくご近所100メートル圏、集合住宅の路肩の植え込みに悪名高き雑草「ワルナスビ」発見。軍手をも通すトゲと根っこがちぎれても再生するパワー。知ればなんとなく愛着もわきます。
Y.N.


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