発信簿

 

秋の祭り

  中部支部 (株)平野電工 平野雄二


 今年は各地で伝統行事の3年ぶり開催という知らせを目にします。
 行動制限をしないこの夏の祭りの映像に「ああやっぱりいいものだな」「大丈夫なの?」と色々な思いの方がいらっしゃいます。
 私の住む愛知県は、150超の山車祭りと400輌超の山車があり全国有数の山車祭りが所在する地域。その中で私の町は、とても静かな何代も続く古い家と建売住宅・賃貸住宅も混在し、1711年に始まったとされる山車祭りには幅広い年齢層の人が参加します。
 例年は山車の梶方(山車の引手)として気楽に参加をしていましたが、今年ばかりはそうはいきません。伝統行事を長老と共に中心となって執行する町内役員が回ってきたのです。
 私の町でも10月初めに秋祭りの縮小開催(お楽しみの露店も市を挙げてのイベントもなし)が決定。今後の状況次第で中止や開催内容の変更もありという中で準備を進めています。
 少子化で伝承自体が大きな課題だった所へ感染拡大という厳しい条件下。
 氏神社に奉納するのはお囃子とからくり人形。小太鼓から始まり成長するにつれ鼓(つづみ)→笛→大太鼓、人形操作は年長者から年少者へ引き継がれ、大人になると梶方デビューです。
 地域を代表する文化材の保存・伝承だけでなく、人と人をつなぐコミュニケーションツールとしての祭りがこの先も安心して開催できる事を、切に願う次第です。


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