Vol.48 |
■
腕自慢ワザ自慢
■ 北陸支部 ネオン・看板取り付け 中野 一さん |
「現場に出て、自分で何でもつくるのが好きですね」と、中野一さん。 この業界にはもうかれこれ27、8年。
中野さんは18歳でヨシダ宣伝(株)に入社。4年後には、畑違いの自動車の部品販売業に転職。その後また、元の業種に戻ります。看板製作、取り付けをするインターナショナル宣伝(株)には縁があって、創業者から引き継ぎました。当時中野さんは32歳。しばらくは、部品販売の会社のサラリーマンと経営者の一人二役。「月末の資金繰りやら2人の従業員にたいしても責任があるので、片手間じゃだめだと思い始めて」中野さん、意を決しての独立です。
「当初は、お客さまも少なく大変でしたがたくさんの友人が助けてくれました。友だちが私の財産ですね」
ネオンサインの取り付けを始めたのは10年程まえから。
「近頃はこんな景気ですからネオンも看板の仕事も減っていますが、
従業員には塗装でも何でもできるようになれといっています。
あまり欲をかかないで、あたりまえにやっていればなんとかなるかな」
愛息12歳の考太くんは去年、全国子ども相撲大会第三位の実力者。今年も東京で開催される全国大会に挑戦。おとうさんの中野さんにも力が入ります。
|
■ う・ち・の・会・杜 ■ 関東甲信越支部 (有) 増田塗装店 増田 剛さん |
長野から上京した先代の増田長平氏が昭和26年から屋外広告塗装に携わり、
その後を継いで現社長の増田孝氏が、昭和41年有限会社増田塗装店を設立しました。
主な業務内容は屋外広告、建築塗装、吹き付け塗装、また車両、荷物用のエレベーター・昇降機塗装もこなします。
ネオン業界でも数少ない看板塗装主体の会社です。社長の孝さんの確実な経営方針で、高度成長の波に乗り順調に業績を伸ばし、現在の信用を築き上げました。
新たな戦力として、増田剛さんが5年前に加わり、現在は社員数12名。内、現場作業員は委託社員も含め9名です。
剛さんは大学卒業後、ディスプレイ会社の営業部に就職、現場作業を含めた経験をいかして、家業を盛り立てます。
「今は転換期。考え方の柔軟性と拡大意識をもつ時期にあると思います。しかし、技術やデザインのバリエーションが豊富になってきたということは、クライアントのみならず一般の方にも屋外広告の良さをPRできる。ひいては業界全体の仕事量も増えていくのではと、前向きに捉えています。」次代を担う、33歳の剛さんです。
|