Vol.59
 腕自慢ワザ自慢 
点滅器製造
中部支部 中野富雄さん
(資)ナカヤ製作所

中野富雄さん 中部地域で唯一の点滅器の製造会社として、昭和30年頃始めたのがナカヤの点滅器です。当時、23年創業のトランス製作会社を手伝っていた中野富雄さんに白羽の矢が当たり、中部の主だったネオン製作会社の協力を得てスタートしました。中野さんはまだ当時20代前半。初めて見るローラー式の点滅器を改良に改良を重ね、自社製品と呼べる点滅器ができあがるまで3、4年がかかりました。

「木製のドラムに動きを想像しながらミリ単位で銅板を切り抜き、ドラムに張る根気のいる作業で、若い者3人と一緒に夜遅くまでやっていたものだから、近所から音がやかましいと苦情がきましたよ」

 中部地区だけなく、関東、関西からも注文があり、夜出来上がったばかりの点滅器を持って名古屋を出て、翌朝現場直行して取り付けるという強行軍もしばしば。「旅ではいろんな現場の取り付けの方に助けていただきましたね」

 昭和50年代以降は現在の電子点滅器に移行していきましたが、「縁の下の力持ちですね。点灯の時に、みんなに喜んでもらえることが励みになります。これからも空(ネオン)を見ながら自慢できるものを造りたいと思いますよ」

 
 う・ち・の・会・杜 
東北支部
(株)太陽ネオン
代表取締役社長 木浪 徹さん

木浪徹さん 当社は昭和55年5月に創業しました。法人に組織変更したのが、平成元年5月です。今年がちようど創業20年目ということになります。当初は、10坪の貸店舗からスタートして、今日まで2回の事務所移転を経て、現在の場所で営業して3年たちました。社員数は9名になります。青森港が目前にあり、天気の良い日は、魚釣りの人達をよく見かける事ができます。

 当社では、ネオン管を加工している関係もあるからでしょうか、県内の同業者さんとのつながりが結構多く、カーディーラーのサインも手掛けているので、仕事の範囲は県内全域という事になります。この状況は、今後も続くものと確信いたしております。いずれにしましても、これを当社の財産と考えれば、大事に大事に育てていかなければいけないと思っています。

 当社では、社訓とか営業方針といったものは格別決めていません。あえて挙げるとすれば、「納期を守る」ということでしょうか。受注するサインは、そのほとんどがお客様の商売に使用するものが多いので、開店ものには特に納期が厳守という事になります。今までの長い間の営業活動を顧みれば、いつも納期との戦いだったような気がします。これからもずーっと。

<ご本人からの原稿をそのまま掲載させていただきました。>

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