Vol.61
 腕自慢ワザ自慢 
ネオン管曲げ、製作
東北支部
 佐藤昭良さん (有)スカイネオン

有馬功眞さん 佐藤昭良さんの第一の転機は、オイルショックを期に東京での13年間のネオン管曲げ仕事を切り上げ、地元福島へのUターンでした。
「地元ではそう沢山、ネオン管曲げの仕事があるわけもなく、全然畑違いのタイヤ工場に勤めたんです。大きな会社だったので、常に問題意識を持たせて解決させるやり方や、きっちり週休二日制で考える時間をいただいたと思います」

 会社勤めも馴れて、街のネオンが気になり出します。眠っていた曲げ屋魂が目を覚まし、第二の転機が訪れます。
「自分ももう一度チャレンジしようと、思い切って1週間東京に勉強しに行ったんです。最初はとまどいもありましたが、数をこなした若い頃の技術は体で覚えているんですね。うれしい誤算でした」

 福島での再スタートは人に恵まれ、仕事に恵まれ順風満帆。
「おかげさまで随分、みなさんに助けてもらいました。お客様あっての商売なので、迷惑をかけないように品質第一がモットーです」

 独立から13年、新社屋を移転設立し、「ミレニアム2000!」佐藤さんの第三の転機が始まりました。

 
 う・ち・の・会・杜 
九州支部
(有)深川総合企画
  深川六右衛門さん

見上眞司さん 昭和53年頃「深川組」として足場架設、広告塔等の看板撤去・取り付け・土木等を主な生業として深川六右衛門さんが、先代から継承。「六右衛門」という名前は世襲制で、現社長は11代目。平成2年に『深川総合企画』を設立し看板等も自社で製作、設営ももちろんお手の物で行います。

「僕は生まれたときから六右衛門。大きな名前ですが、だいたい六さんと呼ばれています。僕の代になってから少しずつチャンネル文字や看板の製作もやり始めました」「名前のおかげで、何処に行っても六さんの所に頼めば安心と、いわれます」と、深川さん。名前の大きさにふさわしい誠実な仕事ぶりが、最大の営業力です。

 社員数は9名。内、5人が現場職。新しい技術と共に、杉丸太の伝統ある足場の手法も守ります。「杉丸太は幅が12cm、鋼管パイプに比べ安定感があり、仕事がしやすいんです」

 アットホームな社風。社員の方も「六さん」と親しみを込めて呼びます。

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