Vol.62 |
■ 腕自慢ワザ自慢
■ ネオン管製作 北海道支部 鳥井 洋伸さん 栄和サインシステム(株) |
──鳥井さんは栄和サインシステムの近代的な石狩工場・ネオン加工部にお勤めです。仕事についたきっかけはなんですか? 子どもの頃から親父のネオン管製作をみてきたんです。最初についたのは別の仕事でしたが、仕事を辞めて遊び半分で父の仕事場でネオン管をいじっていたら面白くなったんです。 ──2代にわたってのネオン管製作ですね。 父は口では教えてくれなかった。だまって見ていろと、私がこの仕事をするということにあまりいい顔をしなかったですね。 ──内心はうれしかったのでは? 忙しい時期は寝る時間もない、子どもにはこういう苦労はさせたくなかったようです。2ヵ月ぐらいたって電極を付けられるようになって初めて本腰入れて教えてくれるようになった。 ──さすが『門前の小僧』修得が早い! そんなことはないですが、亡くなる前の5年間一緒に仕事ができました。今でも父の作ったネオンは見かけますし、うちの会社に修理を頼まれることもあります。 ──お父さんの作ったネオンって分かる? 丁寧な角つけや曲げ口、電極の付け方などですぐ分かります。「この業界はいつまでたっても勉強」は、父の言葉です。 |
■ う・ち・の・会・杜 ■ 四国支部 高知ネオン電飾(株) 渡邉 和博さん |
高知ネオン電飾(株)は昭和30年前後に先代社長の岡田義明さんが創立。現社長の渡邉和博さんは7年前から後を引き継ぎました。 社員数は5名。企画、設計、ネオン、箱文字、鉄骨加工から取り付け、その他一般看板全てにおいて基本的に自社で行います。 仕事に関しては、一切手を抜かない。価格が安かろうが、高かろうが全力投球です。 「昔はネオンのことをあまり知らなくて、随分勉強しました。また失敗もありました。大規模なパチンコ屋さんの仕事を頂きました。トランスは約450台!このときばかりは想像を絶するような毎日で、不安もありました。でも周りの色々な方々に助けていただきました。完成したときの喜びはすばらしく、皆で祝杯をあげたのがついこの前のようです」少しずつ自信がついてきたのもこの頃からということです。 社員は皆、家族のようなもの。泣いたり笑ったり、時にはけんかもあり・・・でも考えは皆同じ。「お客様に喜んでいただける仕事を一人一人が自信、責任を持って行うこと。商品はもちろん“心”“夢”を売る仕事だと思って、皆頑張っている毎日です」 |