我が協会ご自慢の『ネオンサインの知識と実務』では、いきなり難しそうな計算式が33頁にわたって掲載されている。
前の教科書は、それが僅か11頁にしか過ぎなかったから取り付き易かった。ただし、説明不足や誤りが多すぎて今回の『知識と実務』に生まれ変わったもの、と解釈している。
先日、姫路で壁面にネオンサインを取り付けた。消防の検査の際、ガラス細管による配線に異議が出た。そこで『ネオンデータ手帳』を見せ、この工法は経済産業省の許可工法であると説明し、こと無きを得た。念の為、ネオン教科書へ付箋し送ってあげた。ネオンデータ手帳や教科書が初めて役に立ったのである。勉強する為だけのものでなく、このような働きをしてくれた事に、意外な発見があった。
広島でもあった。ネオンのアースを鉄骨へ取っていい事になっている。それが問題になった。早速『ネオンデータ手帳』を見た。48頁にD種は100Ω以下、のみと載ってはいるが事例がない。そこで『ネオンサインの知識と実務』を見た。132頁、2)3)項に事例がちゃんと出ている。また、それで救われた。
以後、どんな局面があるかも知れない。そんな場合は慌てずに先ず、ネオンデータ手帳を。そして詳しくは『ネオンサインの知識と実務』のフル活用が望ましい。『知識と実務』は素晴らしく良くできた本である。
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