Vol.67
 腕自慢・ワザ自慢60 [ネオン管曲げ] 
中部支部吉田英二さん
(有)清英

豊永 公さん   「おれがやらなきゃ誰がやる!」と吉田英二さんがネオン管曲げに発奮したのは、 勤め先の当然の倒産。会社がなくとも仕事場とお客様は残る。「逃げ出すことができ なかった。やるしかない」
 債権者が押し掛けるので、すぐに看板を掛け替えて、新たにネオンプランナー清英 としてスタート。「社名の由来は“清い英雄”正攻法でやる。ずるいことはしない」 と、きっぱり。
 管曲げの初体験は吉田さんが25歳の時、さそわれた会社で「1日でやめようと思っ たよ。暗いし、水銀はあるし、でも、なかなか面白いしどんどんはまっていくうちに
欲も出てきた。金も儲かるゾと」
 心意気は「ネオン管にどれだけ息吹を吹き込めるか。ワザというものは見たり聞い たりして出来るものではない。授かるもの。きれいな心で挑んでこそきちんとしたワ ザになる」
「うちはこの不況でも単価を変えないでなんとかやってこれた。単価が低いから。そ れは二流の自負。うちはけっして一流ではないけれど、腕でもワザでもなく1本の修 理管のために県外より遠路はるばる来てくださるお客様が自慢。人との信頼関係がな ければ、ネオン管は本来の輝きを放つ事はできないと思い今日までやってきた」「昔 から神輿屋、担がれればすぐ走る」根っからのお祭男は、仁義に厚い。いょ!親分。

 

 う・ち・の・会・杜 
東北支部 ネオン管製作・取り付け
(有)北斗ネオン 高 昭弘さん

若林秀和さん   北の空に明るく輝く北斗七星のように、北の地に明るさをもたらす会社にと名付け られた北斗ネオン。
 創業は昭和52年、高昭弘さんがそれまで勤めていた会社からの独立でした。オイル・ ショック後、徐々に景気が回復しだした頃でした。
 4年前から息子さんの慎二さんが参加、現在は一緒に現場を切り盛り、事務は奥さんの良子さんが担当。「ネオン曲げは根気と忍耐がいる作業、努力しなければいいも のはつくれない。すべて自分次第」
 業務内容はネオン管の加工から取り付けまで全般をこなしています。中でも力を入れているのはミニネオンです。小さいと粗が目立つネオン。「だからこそ丁寧な仕事 が活きる」と高さん。「通り一遍でなくお店に合ったものを心がけています」そして何よりも「アフターケアを大事に考えています」
  穏やかな口調から仕事への誠実な姿勢と誇りがにじみでる高さん。
「この景気で昔のようにはいきませんが、ネオンで街を盛り上げたいという気持ち は独立した頃と同じです」

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