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■ 安全標語と私 ■
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関東甲信越支部 (株)日高ネオン 酒井啓吉
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関ネ協の「安全大会」も、今年で13回目となり、年ごとに安全に対する意識が強くなっているような気がします。その中での安全標語の募集に、会社の仲間と共に、毎年応募させて頂いております。 今回幸運にも、「危険の芽 それを摘むのが あなたの目」が一席を頂きました。これまでも一席、佳作を含め、数回の受賞をいただきました。この標語は、数年前に出したものに少々手を加えたもので、まさか一席に選ばれるとは思ってもみませんでした。他に自信作があったのですが、世の中こんなものかと、嬉しいやら驚きやらの複雑な思いでした。そんな折り、小野副理事より『そんなに何回も受賞しているのなら、すばらしい安全標語つくりのノウハウを「NEOS」に書いてくれないか』とのお話がありました。最初はお断りしたのですが、小学生時代に戻り、作文気分で下手なペンを取ることとなりました。 何でもそうですが、いきなり気に入った言葉は生まれません。ドライブ中など交通安全標語が目にとまり、その中で「あの一言は使えるな」と思ったらすぐメモをします。そして、その一言を標語の中にすまして取り入れた盗作まがいも度々ありました。また、私は生来酒好きで、会社での仕事が終わるとまず一杯。ホロ酔い気分の帰り道、この道に入って25年の経験の中で「あの時こうしていれば、また、ああしていれば、どんな小さな事故でも防げたなー」などと思うと、不思議に安全に対する言葉が浮かびます。そんなホロ酔い気分から出た言葉の組み合わせで、案外気に入った標語が出来たように思います。 今まで一番気に入って、これからも実行していこうと思っている標語は、初めて賞をいただいた「安全は 声のかけ合い 思いやり」という標語です。それまで私は他の人の意見をあまり聞こうとせず、思いやりのない自己中心的な気持ちで生きてきたように思います。そしてその結果、当然のごとく自分自身に災いが起こってしまいました。皆との会話、ましてや相手への気配りある思いやりが安全につながる一番の道ではないかと初めて気付きました。これまでのいかにも小さかった自分への反省と、これからの生き方を思いつつ標語が出来ました。 余談ですが、女房に対しても、常にこういった気持ちでいれば、夫婦円満です。 最後になりますが、「安全標語」はただ作るだけではなく、実行してこそ本当に無事故の社会が出来るんだということを確信しております。 かすり傷でも事故は事故。皆様と共に「0災害」を祈りつつ、これからも安全標語に挑戦していきたいと思います。 |