危機突破・あの時のこんなこと

 

来館者総数は3,700名

  事業委員会 委員長 横山 巖

 2月1日より12日までの12日間にわたり開催された第3回全ネ協ネオンアート展は無事終了いたしました。会場は前回と同じく東京国際フォーラムで、テーマは「希望を拓く 光のオアシス」としました。ネオンが、今日の社会に求められる希望の光、やすらぎと安息の光、活力の源泉となる光になるようにとの願いを込めたものです。
 全国の会員からバラエティーに富んだ17点の応募があり、さらに今回は本誌VOL.74(2002年12月1日号)でも紹介した東京ガラス工芸研究所の学生の作品5点がゲスト出品としてありました。
 前回に比べ会員の出品数が減少したことが惜しまれますが、いずれもオリジナリティーにあふれた力作ぞろいでした。作品のレベルは回を重ね向上し、ネオン管の曲げ技術のみならず、それを演出するケースやパネルの工夫に目を見張るものがありました。
 また、NHKや日本テレビの取材と放映の効果もあってか、来館者の総数は3,700名に達し、前回の2,000名弱を大幅に上回る記録となりました。
 全ネ協及び関ネ協理事とネオンアート展実行委員会委員の投票による「会長賞」と、来館者の人気投票による「第一席」から「佳作」までの賞の結果は下記の通りです。この表彰の伝達は5月の全ネ協総会において行われます。
 今回ご繁忙の中を出展してくださった会員各位、展示から撤収まで大変ご苦労頂いた実行委員各位、会期中の会場を管理して頂いた関ネ協理事各位、青年部員各位に誌上をお借りして厚く御礼申し上げます。

 
◆全日本ネオン協会 会長賞
  OASIS………………(株)東京システック  
◆来館者人気投票
第一席 OASIS………………(株)東京システック (1943)
第二席 infinite(無限)……(株)昭和ネオン (867)
第三席 オーバー ザ レインボー(虹の彼方へ)…山陽ネオン(株) (834)
佳 作 エスケープ…………レシップ(株) (650)
佳 作 月……………………ヨシダ宣伝(株)新潟支店 (606)
佳 作 NEON PLANTS…アオイネオン(株)東京本社 (598)
佳 作 生命…………………(株)キョーシン (591)
佳 作 cube of light………ヨシダ宣伝(株) (577)
 
  *( )内の数字は来場者アンケートによる得票数です。  


来館者データ(サンプル数1,100の部分集計結果)

来館者の職業 来館のきっかけ 男女別比率
会社員・公務員 55%
学生 20%
自営・自由業等 10%
主婦 8%
フリーター 無職 7%
  100%
@新聞 1%
Aテレビ 6%
Bラジオ 1%
C通りすがり 80%
DDM 3%
Eその他 9%
  100%
年齢層 構成比
20歳未満 9% 38% 62%
20歳代 34% 38% 62%
30歳代 23% 62% 38%
40歳代 14% 57% 43%
50歳代 12% 61% 39%
60歳以上 8% 78% 22%
  100% 51% 49%

アンケートの抜粋
前回と全く違うものばかりで驚きました。どうやって造るんだろうと、不思議に感じる作品ばかりでした。ネオンの仕組みは全然知らないので、知りたくなりました。ちょっとした工夫で、こんなにきれいな作品ができてしまうんですね。次回も新しい作品をまた作って下さい。楽しみにしています。(女性14歳 学生)
クォリティーが低いと思います。学生展ですか。新しい感覚も見つかりませんでした。簡単にアートという言葉は使わないで欲しいです。(男性21歳学生)
このようなネオンの芸術性への取り組みが、光害の解消につながって美しい街並みがつくられていく事に期待しています。(女性21歳学生)
通りすがりで、とてもきれいな光につられて入ったのですが、1つ1つ魅力があり、どれも魅かれました。光によって色々とできることが分かり、前から光には興味があったのですが、さらに興味を持ちました。(女性25歳サービス業)
ビデオの内容が興味深かったです。景気と密接につながりながら街に根づいていったのだなと改めて感じました。街にやさしいセンスのあるネオンを生み続けて下さい。(女性26歳 販売員)
なかなか面白い。アートとして見るのか、ネオン(商業用)として見るのかちょっと迷う。それによって見方も評価も違ってくると思います。(女性28歳 会社員)
照明が好きで、部屋も照明でいっぱいですが、電気がここまで人を楽しませることが出来るんだと改めて思いました。もっと大きく、色々な作品が見えるよう頑張って下さい。(男性29歳 会社員)
ネオンをこんなにゆっくり見たの初めてでした。私はギンザ好きで、しょっ中出歩いていますが、そういえばあのネオン達があるからワクワクして、テンションが上がっちゃう街なんだなーと思いました。(女性29歳 会社員)
無機質な素材でこんなにも優しく柔らかい情感を出せるという事に驚きました。夜の街がほっと懐かしく感じるのもこういうネオンのお陰かもしれません。(女性29歳 会社員)
私はネオン広告(特に東京)の毒々しさが嫌いであるが、この展示のような使われ方が進むと良い。(男性30歳 会社員)
2月1日のNHKニュースで開催を知りました。少し出展数が少なかった様に思います。とはいえ、躍動感ある、光のハーモニーには圧倒させられた。音の効果も活用すれば、もっとインパクトがあったと思う。(男性31歳 会社員)
ライトアップやイルミネーションは一般的ですが、そのありがたみもなかなか実感する機会がなく、展覧会で匠のすばらしさを少し知ることができました。これからも“ネオンの進化”を期待しています。(女性33歳 OL)
ネオンのイメージは広告と思っていましたが、職人さんの芸術という感じがします。毎回楽しみにしております。次回もまたステキな作品に巡りあえる事を期待しております。ガラス工芸も一段と良さが出ていましたね。(女性45歳 主婦)
現代人には切っても切り離せない共有のものだと思う。30年前、いやもっと前の東京の町にも広告塔としてギラギラ輝いていた。今は癒しとして再び帰ってきた。それはそれで時代の流れとして良いのでは。(男性50歳 フリー建設業)
ネオンの芸術を見る事が出来ちょっと驚いたが面白い。街のネオンも大きな美であろうが、室内向けのネオンも考えて商品化したら面白いと思う。(男性60歳 自営業)
初めて拝見しました。電飾産業の先端を拓く、新しい産業として今後の発展を期待しています。巧みに空間と奥行きを利用した作品に興味を持ちました。(男性77歳 無職)


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