ヨーロッパの街並みでは手の込んだ金属製の突き出しサインを良く見かけます。一方私たちの周囲ではアルミ押出材の枠にアクリル成形板が入り蛍光灯の点くものが大半。どちらに惹かれるかとは愚問と言うもの。
とは言え、誰もが「街の顔は文化の違い」とあきらめがち。
そんな日本にも、サインやファサードの機能性とアートを高次元で昇華させようと頑張っている人はいるものです。
ここで見つけた深沢義一さんは鉄を素材とした造形作家。オブジェやゲートなどの制作とともにサインにも力が入っています。
サインの制作に当たっては「景観との調和」「情報伝達の役割」「シンボル性」などを考慮。
レトロを追うのではなく今の眼でしっかり捉えた造形でヨーロッパに負けない味わい深い街並みが造られることを期待します。
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西荻の個性豊かな町並みを紹介する’ディープ西荻’で、 取り上げられた造形作家深沢義一さん。 |