昭和25年、先代が安富硝子製作所を設立、当初はアンプル製造を主な業務としていました。「先代は元々は饅頭屋だったんです。戦前は三越の並び高麗橋のたもとに店がありましたが、戦災で旭区に越してまた饅頭屋を始めたが立地が悪くうまくいかなかった。ちょうど薬などのアンプルが不足と聞き職人を集めて始めました」と、現在常務取締役の安富義仁さん。
その後理化学用の硝子製造、ナショナルのストロボ製作を軌道にのせ、昭和50年に株式に組織変更。「その後も紆余曲折ありまして」太陽熱でお湯を温めるシャープのソーラーコレクターバルブ製造、シャンデリア製造、また全自動真空ガス入れ装置を業界で初めて導入、ネオン管の製作に着手。その機械の不備のためネオン管が3ヶ月で切れてしまう不測の事態に。「お客様にご迷惑をおかけしました。クレームの連続でした。今思うとお客様の好意で続けさせてもらえた」
この1年、大型商業施設やアミューズメント施設のネオンサインが少しずつ増加。
平成13年からサイン関係に力を入れ、大型インクジェットの外部出力、昨年から LED内照用光源、特殊光源の製作販売、さらに14年前から食品部を設け和食店経営と、贈答用の加工食品の製造販売と多岐にわたる業務内容。社員数は15名。「先の失敗を踏まえ、なによりお客様の役にたちたいという気持ちでやっています」。
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