味自慢・酒自慢 下町の味 |
中部支部 共栄電気工事(株)山田浩二 |
名古屋の下町に生まれた私は、子どもの頃にいろいろな変わり物を食していました。 サメの皮(酢味噌で食します)・うめご(サメの皮をゼラチンで包んで加熱します)・鯨の皮(唐辛子しょうゆをつけて食します)・臓物(赤味噌で煮て食します)・鮒味噌(大豆と赤味噌で煮て食します)なにか味噌を使ったものが多いですね。 なかには皆様もご存知のものもあると思いますが、幼かった頃の私にはこれらの料理はとても口に入れられない料理でした。 名古屋の西、木曽川と長良川に挟まれた平田町に「おちょぼさん」と呼ばれる商売の神様が奉られている「お千代保稲荷」という所があるのですが、毎月晦日にもなると大勢の参拝客が訪れて、さながら年末のようなにぎわいです。ふらふらと夜の参道沿いで飲み食いをするのですが、有名な物としては、ナマズの蒲焼き・もろこ(小魚)の佃煮・鮒味噌などなどで、なかでも地元で採れた野菜でのお漬物は、酒を片手につまみにしながら「これは辛い」とか「甘い」とか言いながらの試食は結構評判で懐かしい味に誘われて食べ物商売をしている方々、夜の商売をしている方々はもちろん若い方にも人気です。参道で立ち食いの串かつをどて煮の味噌につけての一杯は仕事の疲れを忘れさせてもらえます。(決して串を隠して数をごまかしてはいけません)これは名古屋にお越しの際にはお勧めです。ぜひ一度来てみてちょうだい。 街の中では「手羽先」がお勧めです。多くは風来坊派(たれに漬け込んだ味に白ゴマの風味がほっとさせてくれます)と、山ちゃん派(たれに漬け込んだ味に塩と胡椒がスパイシーです)に分かれるのですが、私とすれば芸能人も名古屋に来れば食べたいという「世界の山ちゃん」の手羽先を食べながらのビールをお勧めします。気取りのない店に入るとまず、「手羽5つ(5人前)と、生ちょうだい」なんちゃんて。餃子を食べる調子でどんどんいけてしまいます。 気がつくともうこんな時間に。終電に間に合わなくなっちゃうぞ! さあ、走れ走れ!明日も現場だ。 |