和風旅館のよさは何といっても客と館主の気持ちが通い合い、心のこもったもてなしを受けられることにあります。 私がよく利用する伊香保の旅館もそんな心配りを随所に感じます。早朝、まだ係員のいないロビーのカウンターで福助さんがおじぎをしていました。 「お願い 只今席を外しております。ご用の方はお手数ですがベルを鳴らして下さいませ」 けなげな福助さんが館主の気持ちを見事に代弁しています。
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