社団法人日本燐寸工業会および協同組合日本マッチラテラルが運営する「マッチ」のミュージアムです。
喫煙の減少やライターの普及から日常目に触れることの少なくなったマッチですが、そのラベルデザインにはコマーシャルアートとしての歴史があります。
わずか20平方センチほどのスペースに、企業イメージや広告メッセージを如何にして表現するかは、大きな面積を持つ屋外サインとは対極的ともいえます。
しかし映像や音声でアピールするのではなく、また解説的な情報を盛り込むことも向いていないという点では、共通しているでしょう。
常設展示コーナーのラベルコレクションは豊富で、販売用マッチ、広告用マッチ、海外のマッチと3室に別れ、業種別や年代別などのカテゴリーに分類され検索もできます。
明治大正から昭和初期までのものでレトロなデザインが中心ですが、現在見ても味のある素敵なものが多く当時の看板にも相通ずるものです。
余談ながらマッチ業界は時代の趨勢の中、これまで築き上げたノウハウを生かし、ラベル印刷、紙器加工、販促品、電気部品、建築用材、精密部品など新しい分野に進出しているのだそうです。 |
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