World Sign バックナンバー 世界のサイン、遂に出版される
VOL.107  青と白の世界
青と白の世界

 日本のチュニジアについての知名度は低いようで国の正確な位置を知る人は少ない。私自身も本命のツアーがキャンセルになったためその穴埋めに選択しただけで、あまり予備知識はなかった。
 でも、古代史で知られるカルタゴはこの国にあり、象をつれてアルプス越えをし、ローマに戦勝したハンニバルもこの国の英雄である。
 いざ行ってみたチュニジアは予想以上に魅力に満ちていた。
 青く塗られたドアもその一つ。
チュニジアンドアと呼ばれ、スカイブルー一色に黒い鋲でその家独自の文様を描く。この様式が国全体に共通しているのだ。街によってはドアだけではなく、格子塀もポストもゴミ箱もベンチも、店舗のサインさえ青なのだ。
 白く塗られた建物のほかは青一色。青い海と空を背景とするその世界はこの上なく美しくメルヘンチックだ。
 そこには観光立国を目指すこの国の確固とした意志も読み取ることが出来るようだ。

 





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