パリにはエッフェル塔を初め凱旋門やルーブル美術館など記念碑的な建造物が沢山あり都市のランドマークとなっている。その中で最も中心となっているのがオペラ座ではなかろうか。位置的にもちょうどパリの中心部にあり地下鉄の路線が集まっている。オペラ座にちなんで駅名も「オペラ」。しかし、不思議なことにこの駅の出入口には駅名のサインがどこにもない。駅名なぞ周知の事実だから必要ないということか。
オペラ座にはなかなか入る機会がなかったが見学ツアーがあると聞いて参加した。外観の威風堂々ぶりもさることながら内部の絢爛豪華さも見事なものだった。観客席の天井には大きくシャガールの絵が描かれ私が見たどんな王宮も及ばないぐらいに華麗だった。
このオペラ座の貴賓席に通じる玄関に建物の設計者ガルニエをたたえる記念碑が建っていた。これもまた超豪華。建物に建築主の名を残すことはよくあるが、設計者の名前を残す事は銘版程度が一般的。こんなに立派なのはみた事がない。それどころかこの劇場の名称そのものがガルニエの名を冠し「オペラ・ガルニエ」なのだ。さすがは文化芸術の都市パリならではと感心した。