ラオスはベトナム、タイ、カンボジア、中国、ミャンマーの5カ国に囲まれ、海がない。49の民族で構成される多民族国家でもある。各民族は言葉も風習も異なり、これだけでも大変な国だが、かつてはフランスの植民地だった。後にベトコン の進入のためアメリカの攻撃を受けた。まったくもって踏んだり蹴ったりの歴史を持つのだ。この国の北にあるジャール平原には未だに地雷がたくさん埋まっているそうだ。
経済的にも立ち遅れが目立つが、国民性はいたって温和で、食事がおいしい。もち米が主食でおかずも日本人にぴったりな味付けなのだ。
この国の部落をたくさん見て回った。一夫多妻の習慣を持つ民族がいれば、娘さんが年頃になると親が別棟を建て、夜這いを受け入れる部落もある。
この国の小学校を訪問した。そこは生徒数350人で3つの部族が通ってきている。教室は粗末だが子供たちは明るく、われわれ一行に踊りを披露してくれた。
物珍しかったのは、校庭の一隅に駄菓子屋が2軒店開きしていたこと。揚げ物まで作っているではないか。これはお昼の食事用なのか、それともおやつなのか。