World Sign バックナンバー 世界のサイン、遂に出版される
VOL.152  ヨーロッパの回転サイン
ヨーロッパの回転サイン
 ヨーロッパの屋外サインは保守的で地味なものが多いと思っていたら大間違い。人目を引くようにいろいろ工夫している。
 その一つが回転サイン。突き出し式の回転サインがクルクル回っているのをいくつも目にした。デザインもユニークで楽しい。
 ドイツのグラーツという町では大きな変形ひし形の屋上広告看板が回転していてビックリ。ヨーロッパでは屋上サインそのものが珍しいから二重の驚きだった。
 日本でもバブル崩壊以前は回転サインがよく見られたものだが、今ではすっかり影をひそめてしまった。ダイナパックという海外のメーカーがコンパクトな回転装置を出していて、それを利用したものが多かった。もう廃業したが、点滅機の老舗だった清水電業社が回転装置の技術を持っていて何度かおせわになった。35年前、横浜西口の広場に面して某銀行と信託銀行の協同屋上広告塔を回転装置で造った。直径が20メートルあり、5〜6年も持てばいいかなと思っていたが、何と、途中装置を1度だけリニューアルして今でも回っている。
 回転サインはもっと普及してもいいのではなかろうか。
 





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