南米のボリビアは天空の鏡と称されるウユニ湖で有名だが、この国の主都ラ・パスも風変わりだ。標高3,650mで世界一高所にある首都として知られる。全体が大きなすり鉢状になっていて巨大なアリ地獄のようなのだ。底に行くほど高層ビルが立ち並び、富裕層が住む。世界では一般に山側が高級住宅地とされることが多いから逆なのだ。
そのふちからロープウェイが下に向かって伸びている。それを3台も乗り換えてやっと底のホテル街にたどり着く。首都の主要交通機関がロープウェイというのも面白い。
こんな辺境な都市にも関わらずニュートーキョーなど日本レストランがいくつもある。しかも、味もよく本格的なのだ。私がホテルで和食店の場所を訊いたら従業員が近くの店まで案内してくれた。
この国の一般的な商業ビルのデザインがまた面白い。まるでかつての日本のパチンコ店のようなのだ。装飾過多で奇抜。こんな建物を建てるからには経済力もそこそこあるのだろう。