日本のターミナル駅や案内所では開設後、予定していたサイン以外に張り紙や追加のサイン表示がよく見られます。その理由を聞くと実際にサインが提示されていてもお客さんからよく聞かれるということです。私自身も海外の観光や調査では、空港やターミナル駅のインフォメーションで必要な市街地地図や、公共交通のルートマップなどを手に入れてスタートします。地図を頼りに目的地を探すのも旅行の楽しみの一つですが、何か他に知りたい時には人に聞くことが多いです。そのような経験から自分自身を含めてわからない時には、人に聞くのがとても有効だと思います。
そんな中でブリスベンの空港の案内所で見つけたのが、動くインフォメーションともいえるiマークのシャツを着た人による案内システムです。インフォメーションセンターの周囲に数人のiマークをつけた人が立っているのです。旅行者にとって、誰にも聞かずに目的地に行けることは望ましいことだと思いますが、旅先では目的地に効率よく到着するだけではなく、ガイドブックにはない地元の穴場や目的地以外の新しい発見なども楽しみの一つです。この人によるサインは、目的以外の情報や楽しみが発見できることをサインシステムに組み込んだということです。