VOL.8 台北のカラオケボックス

 日本発祥のカラオケ文化は今や世界を席巻しつつあるが、ここ台湾でもその蔓延度は相当なものである。台北の街ではズバリカタカナで「カラオケ」と表示したサインがいたるところで目につく。
 台湾で盛んなのは日本でいうカラオケボックスで「KTV」の表示がされている。Kはカラオケ、TVは説明するまでもなくテレビジョンを意味する。日本のカラオケボックスは学生や若者対象の安価な気晴しの場として人気があるが、台湾ではもっと利用客の層が広いようで、中にはディスコかプールバーと見まごう店がまえのものもある。一階がしゃれたラウンジ風のロビーとなっており、アルコールを飲みながらゆっくりと順番を待つ。個室も豪華で飲物のサービスがつく。曲目は日本のものはほとんどそろっている。いま台湾で最も先端をいく遊びがカラオケであり、そのムードはハイセンスなネオンサインの扱い方にもうかがえるようだ。
 





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