韓国の街中で懐かしいサインにお目にかかった。日本で温泉マークと言い習わしている印だ。もっとも、昔はよく使われていたものだが、いまでは地図上の温泉場を示すマークとして時々目にする程度だ。一方、韓国では面白いことにこのマークが頻繁に目に入る。
ガイドさんの話では、昔はホテルに風呂がなく、ホテルの経営者は隣に風呂屋を併営し、このマークを使っていたそうだ。いまはホテルに内風呂があるから、ホテル自体のマークとして使っているところが多いとのこと。もっとも、このマークを使うのはアベックホテルが多いらしい。そういえば、日本でもかつてアベックホテルにこのマークが使われていて「逆さクラゲ」といえばラブホテルのことを意味したものだ。本来の銭湯にホテル、アベックホテルと三つ巴で使うから、ハングル語が分からない日本人としてはそのどれなのかは判然としない。
ついでながらニュージーランドにいったとき、温泉のある保養地として有名なロトルアでこのマークを見つけた。日本発祥のこのマークは今では世界的に活躍しているのだ。