2025年4月13日(日)から10月13日(月)の184日間に渡り『2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博2025)』が開催されました。
今回の万博には、世界から158の国と地域および7つの国際機関が参加しました。会期中20回以上会場に足を運んだ中で、今回は海外編として特に印象に残ったパビリオンをご紹介させていただきます。
※感想については主観も入っておりますので、御了承いただけますようお願いいたします。
イタリア・バチカンパビリオン
今回の万博の中で最も人気のあったパビリオンで待ち時間は最大でなんと6時間以上。このパビリオンの最大魅力は本国イタリアから今回の万博のためにわざわざ運んできた本物の美術品の数々。代表的なものとしては日本初公開となるナポリ国立考古学博物館所蔵の『ファルネーゼのアトラス』とバッサーノ・ロマーノの教会所蔵、ミケランジェロの彫刻『キリストの復活』(1514~16年に制作)。また万博初参加となるバチカン国からはカラヴァッジョ(ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ1571~1610)の名作『キリストの埋葬』など国宝級の作品がズラリと展示されておりどれも非常に見ごたえがありました。



また建物内のあるブースではイタリア国内の州を紹介するコーナーがあり、1週間ごとに展示物を総入れ替えし、ゲストを飽きさせない工夫がされているのも大きな魅力でした。
クウェート館
ここも会期中は非常に人気のあるパビリオンのひとつでした。基本的に体験型のパビリオンであり、建物内に入ると球体のLEDビジョンがありそこにはクウェートの文化や産業などが映像で紹介され、次のエリアでは本国より運んできた砂漠の砂を敷き詰めているコーナーがあり、砂をかき分けると砂漠に住んでいる生物が出てきたり、さらには地元の音楽にあわせておどるコーナーがあったり、極めつけは滑り台までありました。最後のコーナーではプラネタリウムがあり、そこではソファーに座りながらまるで本国の夜空を見るかのような体験をすることができました。


アメリカパビリオン
外観を見ても経済大国アメリカを感じることができるダイナミックなかっこよさが特徴。建物には大迫力の大型LEDビジョンによるアメリカの各州の紹介などがあり、待ち時間もその映像を観ながらまるで旅行をしたような気分になり楽しませてくれました。

建物内に入るとマスコットキャラクターの『スパーク』が案内役となり、建物内のスクリーンではアメリカの街並みや日常を映像で紹介するコーナーがあり、大リーグで活躍中の大谷翔平選手が登場するシーンではゲストから歓声が上がりました。
また、NASAでの宇宙開発のエリアでロケットの展示などがあり、極めつけは大型のスクリーンでスパークと一緒にカウントダウンとともにロケットが点火し、宇宙へ飛び立つ疑似体験をすることができました。また、1970年の大阪万博でも大きな話題となった『月の石』の展示もありアメリカの魅力を体験できる魅力あるパビリオンでした。


生演奏・ダンス
今回の万博ではそれぞれの国が民謡などの生演奏やダンスなどを披露しており、その中でも特に素晴らしかった体験談をご紹介させていただきます。
①ポーランドパビリオン「ショパンコンサート」
完全予約制で会期中1日3回公演があり、ポーランド出身のプロのピアニスト(10日ごとにピアニストが交代)がポーランド出身の作曲家ショパンの名曲を30分間生演奏。プロでも非常に難易度の高い曲目を次々と披露していき、流れるような演奏に圧倒され聴衆がショパンの世界に引き込まれていくような感覚が非常にすばらしかったです。


②ハンガリーパビリオン(没入型シアター)
展示エリアを抜けた先にあるドーム型のシアターに入ると部屋の中央には民族衣装をまとっている1人の女性がスッと立っておりまるで人形のようでした。ハンガリーの伝統的な民謡が流れるとその女性がゆっくりと動き出し美しくも力強く響き渡る歌声を間近で聴くことができ、民族衣装で披露される歌は言葉がわからなくても胸を打つほど美しく、星空の下にいるような神秘的な空間を体験することができました。

③サウジアラビアパビリオンショー「水の物語」
サウジアラビアパビリオン内の屋外スペースで毎日夜間開催されており、屋外スペースに入るとサウジアラビアの星空をイメージしたプロジェクションマッピングが出迎えてくれます。ショーが始まると中東らしい幻想的な世界へ。美しいチェロの音色と切ない歌声とプロジェクションマッピングが相まって、一気にその世界に没入するような体験をさせていただきました。

万博ならでは
その他にもたくさんの国がそれぞれのおどりやパフォーマンスでゲストを楽しませるイベントがたくさんありました。人種や文化は違えど、それぞれの国や人々が大切にしている文化や伝統芸能などを観て、聴いて、感じることができたのも万博だから経験できたものと思います。
また、今回万博に行った中でいろんな国の人と話をしながら、本当にたくさんの方と交流することができました。訪問したパビリオンでの体験談は書ききれないぐらい本当にたくさんありましたが、今回投稿するにあたり万博の雰囲気というものを少しでも感じていただければ幸いに思います。
今回万博を体験したものとしてこのような連載の機会を与えて頂き、本当にありがとうございました。
四国支部
本久智一

