デザインの影響:戦争も例外ではない

戦争とデザイン:松田行正著/左右社/2022年

デザインというものが社会にどれほどの影響力を与えるかは語るに及ばないが、マーケティング戦略ではその良し悪しで結果が大きく変わることは身近に感じる例だ。戦争も例外ではなく、勝つための戦略にはデザインが大いに関係している。

最も単純な分野では敵味方の識別のための色や印があり、闘う意欲の高揚や、反体制への圧政、反戦の意思表示などのプロパガンダにも多々応用されている。

本書では色、しるし、ことばの三つの切り口で戦争におけるデザインについて写真付きで分かりやすく解説している。いまなお続く戦争は悲しむべきだが、デザインという別の側面で現状を見据えるきっかけとなる。

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