境界を超えるトレーニング

四国支部
㈲白馬看板工芸社
石坂淳さん

―これまでで印象に残っている看板は?

坂本龍馬の脱藩の道の案内板です。人ひとりがやっと通れるほどの細い山道でした。資材を抱えて登って1時間、これを往復して運ぶのでしんどかったです。

―それは大変ですね。でもおかげでそこを通る人は「これが、かの龍馬が隠れるように抜けてきた脱藩の道か」とわかるわけですね。
過去のインタビューから職人気質がうかがえますが、生来のものでしょうか、それとも仕事を始めてからでしょうか?

仕事を始めてから染みついたものです。もうひと手間を惜しまない。質も上がり、お客さんも満足する。やっていくうちに身に付きました。

―ご趣味のゴルフのスコアが80とか70というのは熟練のようですが、若い頃から?

始めたのは30歳くらいです。競技志向だったので、40半ばくらいから真面目に練習しました。

―ボディビルもすごいですね。イメージとしては筋肉といいますと若い頃は付きやすく、年をとるとだんだん付きにくくなりそうですが。

意外と年齢でそれほど差はないんです。20歳の頃が10付くとすると、60歳になっても8.5から9付きます。若くても年がいっても一緒です。ただ自分の力の中でやっていると付きません。それ以上やるというのは例えば、トレーニングで限界まで目一杯を1日5回やるとか。すると4回目からは自分の力の境界を超えているわけです。その繰り返しです。

―これ以上やれない、を5回!肉体だけでなく困難に負けない強靭なメンタルが培われそうです。

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