まず近くから彩って

中国支部
㈲近彩社
岡 裕隆さん

㈲近彩社は藤原義樹さんが奥様と共に、昭和59年に山口で創業しました。岡 裕隆現社長は当時㈱安全ガラス山口という自動車ガラスやステッカーを扱う会社に勤めていて、自社で作れない看板を近彩社に外注していました。義樹さんはやがて年齢的なこともあり、岡さんに近彩社を継いで(買い取って)欲しい旨を打診。岡さんは安全ガラスの社長であった藤原 務さん(姓は義樹さんと同じだが親族ではない)と相談し、1年の出向ののち、安全ガラスとして買い取ることに。務さんが近彩社の代表者に、岡さんは所長になりました。

「そして数年後、近彩社を安全ガラスから切り離して自分で切り盛りしてみろってことになり、今度は私が安全ガラスから近彩社を買い取ることになりました。今でも仕事を紹介したりといった両社の付き合いは続いていますが、会社としてはそれぞれ独立した形です」

「社名の由来は、呉服屋の近江屋というのがあって、先代が仕事の関係でつながってまして、そこからもらったものでもあるし、自分たちの足元を、近くをまず彩って、少しでも社会を明るくしていこう、の意味と聞いています」

現在従業員は4人。得意分野は、建物全体を利用したサインです。

「安全ガラスにいる頃に建築関係や塗装に付随する仕事をしていたこともあり、壁面を看板の下地とみなして塗装したり、そこに差し色を入れたりといったような提案をすることがあります。建物自体を素材としてそれと調和させるような方法が好きですし、けっこう喜ばれますね」

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