行くきっかけは…
今年2025年といえば、『大阪・関西万博2025』が開催されました。開幕前からいろんな話題を集めておりましたが、私自身実際に万博に行って体験した感想などを2回にわたり掲載させていただきます(といいますのもあまりにもいろんな経験をしたので1回では書ききれないので2回に分けさせていただきました)。
私自身が万博に行くきっかけとなったのは、55年前に開催された『大阪万博1970』のことを両親からよく聞いていたためです。であれば、うちの息子にも万博というものをぜひ体験させてあげたいという思いから行ったのが始まりでした。といいますのも、日本での開催は2005年の愛知万博以来20年ぶりとなるからです。
今回の万博はチケット購入時に前もってアプリを登録し、会場への入場から駐車場、または駐車場から会場までのシャトルバスに至るまで時間を指定して全て事前に予約しなくてはいけないですし、パビリオンによっては事前に予約しなくては入れないものもありました。最初は戸惑いながらも、携帯で慣れないアプリと格闘しながらなんとかそれらの予約を取り当日を迎え会場に行くことになりました。入場ゲートでは国際的な博覧会でのテロなどを警戒して飛行機の搭乗手続きと同じような手荷物検査などがあったりもしましたが、何とか無事にゲートを通過して入場することに。
会場に行って最初に思ったのが、万博会場がとてつもなく広い(東京ドーム33個分)のと、大屋根リングの大きさ(1周約2km)には本当に驚かされました。そんな初めての体験でした。この時はまさかその後何回も万博に来るとは夢にも思っておりませんでした。
万博に通う
しかし、万博内でいろんな人との情報交換をしていくうちに「こんな近くで世界旅行やこれからの新しい技術の進化を体験できるのであればまた万博に来たい」と思い、2回目に来た時に通期パスを購入し、それから以降週末にかけて万博に通うようになりました。
会場にはたくさんの特徴あるパビリオンがあるのですが、その中でも特に印象に残ったパビリオンについて紹介していきます(※個人的な主観も入っているのでご理解をお願いいたします)。
パビリオンの紹介
PASONA NATUREVERSE

まずは西ゲートゾーンにある『PASONA NATUREVERSE』。ここでは人気キャラクターの『鉄腕アトム』と『ブラックジャック』がナビゲーターとなり、テクノロジーが超進化した先の未来の医療サービスや人にも環境にもやさしい食べ物などの紹介や、実際に鼓動している『iPS心臓』の現物を見ることができ、これからの医療の進化というものを感じることができました。

大阪ヘルスケアパビリオン
つづいては、東ゲートゾーンにある『大阪ヘルスケアパビリオン』。このパビリオンは開幕当初から人気があり予約が非常に取ることが困難なパビリオンのひとつでしたが、最初に行ったのが4月末ということもあり比較的スムーズに入ることができました。
パビリオンではいろんな体験型のブースがあり、その中には現在の自分のカラダの測定(髪や肌、視覚などのランク)を入力するとAIによっていろんなランクに判定され、最終的には25年後の自分(アバター)と出会えるものがあり、改めて自分の健康について考えるいい機会となりました。
また、ここでは人間洗濯機などが代表されるように未来のヘルスケアや都市生活を体験することもできました。自分自身も非常に行きたかったパビリオンのひとつでしたので、中身も充実した本当に素晴らしいパビリオンでした。


住友館

つづいては、同じく東ゲートゾーンにある『住友館』。こちらのパビリオンも開幕前から話題性があり、予約を取ることが非常に困難なパビリオンのひとつでした。予約の他に当日先着で並んで入る方法もありましたが、あまりの人気のために9時に開場して約5分以内で入場締め切りとなるような非常に人気の高いパビリオンでした。
こちらのパビリオンの最大の魅力は、館内の深い森の中をランタンで照らしながら散策できることです。外の暑さとは打って変わって本物の木々が生い茂り、取り囲むように霧(ミスト)が立ちこめたり、どこからか鳥のさえずりや水の音が聞こえてきたり、森の小道からはかわいい動物との出会いがあったりしました。
実際に光る木の枝に自身が持っているランタンをそっとかけてみるとなんと音楽に合わせてそこにある穴の中がぱっと光り出し、茂みに隠れていた生き物たちがひょっこり姿を見せてくれました!その姿に子どもは興味津々。本当にかわいかったです。まるで自分自身が実際の森にいるかのような体験ができる本当に素敵なパビリオンでした。

次号では海外パビリオンを中心にご紹介させていただきます。
四国支部
本久智一