昭和100年

 2025年の今年は、昭和で言うとちょうど100年にあたり、各メディアでも特集が組まれたりしています。そして戦後(太平洋戦争)80年という節目にあたり、この戦争について体験した人たちの生の声なども広く紹介されています。

 17年前に亡くなった私の父は昭和3年生まれ、まだ92歳で元気でいる母親は昭和8年生まれ、父は学徒動員で平塚の軍需工場で爆弾を作っていたということ…また親戚や兄弟が戦争の犠牲になり、終戦間際には空襲も経験していました。

 母親は8月15日終戦の日、福島の実家の家から3歳上の姉と共にリュックを担いで農家に桃を買い出しに行った帰りでした。道を歩いていると周りがやたらシーンとしていて遠くから男の人が「あんたたち桃なんか買ってる場合じゃないよ!日本は負けたんだ!」と大きな声で叫んでいたそうです。その時12歳だった母が真っ先に思ったことは「あーこれで大福が食べられる」まさに食べるものが不足していた、甘い菓子などまったくない戦時下の子供の本音…この話を聞いた時、あーこれが一般市民のリアルな終戦の受け止め方なのか?と考えさせられました。

 戦争というのは国家同士の利権の争い、そしてそれに巻き込まれ犠牲となる人々。だからこそ真実の歴史というものを国を越えて正確に後世に伝えていかなければならないでしょう。

アザラシプロ

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