ピンクのハイヒール(韓国ソウル)

世の中の多くの男性はハイヒールというものに弱い。ハイヒール、というよりそれを履いた美脚が大好きだし、できることならそれが似合うような女性とお友達になりたいと必ずや思っているはずである(決めつけてます)。

女性の靴は、靴というモノであるにもかかわらずその人の分身のようになまめかしい。シンデレラが落としたガラスの靴を王子が愛で、必死に主を求めたように。

さて、場所はソウルの梨大駅の商店街。梨大、すなわち梨花女子大学は、韓国で名門の女子大である。女子大というだけで、男性は少なからずそわそわするに違いないが、その街に、巨大でしかもピンク色のハイヒールが立っていた。もちろんこれはハイヒール信仰の男性へ向けたアピールではなく、女子大生へ向けた商業施設の目印であるのだが、よくぞこんなド派手なオブジェを作ったものである。

韓国の若い女性はあでやかだ。美白の肌に赤やピンクのルージュでしっかりメイクを決めている。そうした女性は足元のヒールの高さをも競いあう。ハイヒールは若い女性にとっては武器でもあるからだ。美しい足で男性を魅了し、よりよい獲物を獲得するための。そして、いざとなったら脱ぎ捨て、ヒールで男性を蹴り倒す。いやいや、わざと片方置き去りにして、王子様を獲得する方かも?(冗談です)

今の日本の街中で、ピンクのハイヒールの広告塔を設けたらどうだろう。おじさんたちにはまぶしい存在だろうが、性差別のシンボルとして由々しい存在とも言われかねない。ところ変わればサインのメッセージも変わるものである。

宮崎 桂

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