住むように過ごす旅

旅に求めるもの

 趣味と言えるかわかりませんが、私は年に5~6回ほど小旅行に行きます。旅行というと、観光地を巡り、限られた時間の中で予定を詰めて動き回るイメージがあるかもしれません。もちろんそうした旅行も好きですが、私がより惹かれるのはその土地の日常を感じられる旅です。今回は、私なりの旅行の楽しみ方についてお話したいと思います。
 普段は東京で生活しています。便利で刺激の多い街ですが、そのスピード感に疲れてしまうこともあります。だからこそ旅では、日常から少し距離を置き、自分のペースで過ごせる時間を大切にしています。

贅沢に時間を使う

 私の旅行は、2泊3日ほどの日程で行くことがほとんどです。初めて訪れる土地では行きたい観光地を2~3ヵ所ほどに絞って巡り、空いた時間はその時の気分に合わせて旅程を組めるようにしています。

 予定を詰め込みすぎず、余白の時間を楽しめるようにしているのも、私なりの旅のスタイルです。早朝に散歩をしたり、あえてお店も開いていない時間に観光地を歩いてみたり、その土地のスーパーを覗いたりするのも楽しみの一つです。夜は地元の居酒屋に立ち寄り、店主や常連のお客さんと話しながら、おすすめのお店や地元ならではの食べ物について教えてもらうこともあります。そこで得た情報をもとに、次の日のプランを立てることもあります。

 また、宿選びも旅の大切な要素です。「どこへ行くか」と同じくらい「どこへ泊るか」を重視していて、泊まりたい宿を中心に旅程を組むこともあります。
 日常から少し離れた土地で、時間を気にせず過ごすことは、普段なかなかできない贅沢だと感じています。

心に残る風景

 最近訪れたのは熊本県の阿蘇です。3月だったので夜は少し冷えましたが、広い空や雄大な自然、放牧されている牛や馬の姿がとても印象的でした。東京ではなかなか見ることのできない風景に思わず時間を忘れて見入ってしまいました。特別な観光をたくさんしたわけではありませんが、山の上から景色を眺めていた時間は今でも強く心に残っています。
 「次はどこへ行こうか」と考える時間も、日々の楽しみの一つです。旅先で感じる穏やかな時間があるからこそ、また仕事を頑張ろうと思えるのかもしれません。

関東甲信越北陸支部 ㈱オガワ Y.A.

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