間違いやすいネオン配線

ネオン工事で最も重要なことは、放電や加熱による火災事故が起きぬよう、規定を守り正しい配線を行うことです。ここでは、経験の浅い方に特に気をつけていただきたい配線ポイントを二つご紹介します。

1.結線部分を造営材から十分に離す

ネオンは高電圧であるために離れた箇所にも放電(リーク)により電気が流れる性質を持っています。複雑な形状のネオンを密に配置する場合、ネオンサポートと電極線が規定値よりも近づくことで、ビスやスプリングにリークしてしまうこともあります。各部材同士の離隔距離は規定がありますので十分にご注意ください。

2.確実に通電するように結線する

ネオン電線同士等の二次側配線を行う際は、線同士を互いに交差させ、ほつれないよう3回以上ひねった上で、先端を鉛や鉛スリーブで固定します。鉛は電気抵抗が高いため、ひねり回数が不十分な場合は鉛自体が熱を持ち、溶断する恐れがあります。よく誤解されることですが、ネオン配線で使用する鉛スリーブは圧着スリーブのように電気を通す目的で付けるものではありませんので、3回以上必ずひねってください。