溶接看板職人

東北支部
東北エスピー(株)
取締役工場チーフ 河崎晋裕さん

――印象に残っているお仕事は何ですか?

物件でいいますと、東京のW大学の大型シンボルタワーの看板製作、東北R球場の入口アーチ型ゲートサイン製作などです。これらは非常に溶接にこだわった仕事でした。

――溶接に強いんですね。どのような作業ですか?

看板製作では鉄骨溶接組み上げと、ガス溶接による鉄の曲がり取り・修正・形成です。鉄は硬く強い。熱処理を行うことにより、強さや硬さや性質を自由に調整することもできます。そこが面白いです。鉄の性質をしっかり理解して熱入れをします。鉄本来の粘りと強度が削がれないように。これはかなり重要工程になります。

溶接に関しては信頼ある看板鉄骨を製作するために、12年前にJISの厚物溶接資格を取得しております。溶接資格は3年毎に必ず実技試験をクリアし更新しなくてはなりません。私も今年は5回目の更新の年です。しっかり合格して、15年連続取得者を目指し、これからも信頼ある仕事をしていきたいと思います。

――頼もしい限りです。以前から溶接のご経験が?

若い頃、鉄工所で厳しい親方に怒鳴られながらやってたことが。で、今の会社に来たらたまたま鉄骨部門があって、当時の工場長が「すごいなあ河崎、おめえ職人だなあ」って。嬉しかったですね。

――対応がずいぶん違いますね!休日はどのようにお過ごしでしょうか。

プライベートでは、私には師と仰ぐ公務員訓練インストラクター・アドバイザーをされている方がいます。直弟子として私も、格闘・戦闘術の技術習得を続けています。求道者です。

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