オネオネオン(on and on and on)

2024/11/20 晴れ

仕事のあれこれは家まで連れて帰らないようにと心がけてはいるものの、やっぱりどうしても連れて帰ってしまう日があります。なかなかスパッと切り替えられない時、みなさんはどうされていますか。私は日課の妻と犬の散歩、大抵の事はこれで上手く片付けるのですが、なかなかどうもスッキリといかないひつこいのにはバイクに乗ってどこかへ出かける事にしています。

とはいっても、乗り出してまだ4年。悶々と過ごしたあの時間に増えたリターンライダーの一人です。思えば、時代に合わせていろいろと形が変わる中、変な感じの気いつかいに矯正されていくように感じる息苦しさが、やりたかったけどやれなかった事をやろう。と「DUST TO GLORY」という映画で思い出したのに結局ほったらかしにしていたバイクに乗りたいという衝動に答えるきっかけになりました。

荒野をパパパパパッと駆けていくイメージはまあ理想で、実際は、行先は帰りたくなったらすぐ帰れるような近場ばかり。ひつこいののやっつけ方も、飛ばして振り切ってなんてカッコいいやり方じゃなくて、こっちの道を行ってみようかなんて山道をトコトコ行くうちに、楽しい事ばっかり考えるようになってきて気付かないうちに無心に、そして知らないうちに上手く撒けてるっていう感じです。

目的地に着いたらまずビール。とビール党としてはグビッといきたいところですが、この寒空の下ではコップ酒を燗にしてって方が具合がいいです。最近はどこでもご当地コップ酒が手に入るので楽しみがまた一つ増えました。ここで紹介するにはこだわりもなく粗末な食事ですが、温めるものさえあればこれで十分楽しめます。

そうやってほっこりしていると、せっかくの一人酒に撒いたはずのあれこれがひょっこり顔を出すので、ちょうど退屈してきたところだしと相手をしてみると意外にあっさり良いところに落ち着きます。酔いがまわると今度は決まって一人の退屈とさみしさがやってくるので、少し寝て帰ろうと横になっていると、優しい先輩から「コーナーに書く題材がないなら付き合いますよ」とツーリングのお誘いが。ちなみにですが、そのツーリングは「ON ANY SUNDAY」のラストを感じる楽しいやつになりました。

帰り道はいつでも気楽です。なんか変な形と感じているものが形になる前に、時代も少しだけこちらに合わせてくれないかな。従来の良いところを認めてもらえるようになにか、続けていくためになにか。と勝手な事を思いながら。

On and on and on。

関西支部 大阪クロード㈱ 岡本英明

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