九州支部
ヨシトメ工芸㈱
野島敏史さん
ヨシトメ工芸は1954年に吉留豊氏が現在と同じ長崎県大村市で創業。一人親方の手描きの看板屋でした。その後1976年に豊氏のご子息、哲夫氏が引き継ぎます。
「初代は映画館の看板や工事用のスクリーン印刷もしていました。当時は印刷する機械がなかったので、企業様が正月に玄関に飾るポスターを1枚1枚描いて得意先に納品していたみたいです」
2017年に野島さんの経営していたフィーランド㈱が、ヨシトメ工芸の事業を継承。野島さんは3年ほど社長を務められ、事業が軌道に乗ってきたためそのまま分社して、2021年にヨシトメ工芸株式会社として法人化しました。元の事業を甥御さんに会社ごと譲り、野島さんが看板業を独立させ引き継いだ形です。
「私の前の事業は飲食業でしたのでまったくの畑違いでしたが、先代の能力が高かったのでしょう、私に教えるのも上手く、楽しみながら難なく引き継ぐことができました。なお仕事は各種看板をまんべんなく作りますが、私も手描きをやりますので、今でもテントや表彰状を書いてほしいと地元の方からのご要望をいただくことも。また一方では、デジタルサイネージの自社製品の販売も行っています」
現在従業員は正社員9人、アルバイト5人の14人。「常に最善を尽くします」「技術を磨き続けます」「お客様に感謝します」「高い技術と創造力で街を彩ります」「安全安心を提供します」等の行動規範があり、堅実な仕事をされている様子がうかがえます。