ヨーロッパのネオンサイン

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ヨーロッパでもネオンサインは世界的な潮流と共に一時期下火になったが、近年では再び見かける機会が増えている。もちろんLEDネオンサインが主流である。形成がしやすく色味もカラフルで、安価に導入できて電力消費が少なく環境に良い、というのが普及が進んでいる理由である。おしゃれなショップやカフェ、ホテルでは、外壁だけでなく店内の装飾としてもネオンサインがよく用いられている。

店内のLEDネオンサイン LUST AUF GUT 

ネオン装飾が歴史的建造物の一部として文化財保護の対象になっているのが、ベルリンの「バビロン」という映画館である(冒頭の写真)。バビロン映画館はネオンが流行した1929年に建設された映画館で、2001年に修復と復元工事が行われ、2002年には「ドイツの文化財保護賞(German Award for Monument Protection)」を受賞している。

正面入り口上部の白い文字サインは修復時にLEDに変わったが、建物の角にある赤い文字サインは1945年改修時のネオンのままである。元の看板を保存・再生し、かつての姿を再び街に蘇らせるのは、景観を大切にするヨーロッパらしい美意識が感じられる。

街灯が柔らかく控えめに照らすヨーロッパの夜景。その中でネオンサインがフォトジェニックな空間を作っているのは間違いない。昔ながらのネオンに現代の空気感が重なり合うことで、一層魅力的な景観が生まれている

田嶋佳子

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