北海道支部 R.OSANAI
北海道の長い冬もようやく終わりを迎え、温かな陽光が射し日増しに春の訪れを感じる様になってきました。振り返ってみると2021年~2022年の大豪雪は、北海道で生まれ育った私からしても体験したことの無いものでした。
「観測史上最多」を更新しつづけた降雪量は平年の約2倍、12月~3月迄の平均降雪量は約50センチ。ほぼ毎日と言っていいでしょう、雪は降り続け、1日で100センチを超える雪が降り積もる日が数日続くなんてこともあったのです。
1日に何回雪をかいたでしょうか、家も道路も除雪が追い付かない。まず朝は玄関の雪をかき分けるなどしながらようやく外へ出るのですが、家からも中々出られない。出社してくる社員のことを考え、会社を急遽休業とした日もありました。
そんな自然災害級の大雪でしたが、奇しくもそのシーズンは市の大幅な予算削減が有り、幹線道路歩道側の堆雪排雪スパンが延長されてしまっていたそうです。
一車線減少された上、更に狭くなった道幅に札幌市内の道路は大渋滞、止まない雪に交通機関は運休、交通網完全ストップの状況が続き、まぁどこへ向かうにも時間が読めない! 出発したまではいいけれど戻ってこられない。 航空便も飛ばず、製品到着遅延で工事もストップ…などなど 仕事にも少なからず影響が出てしまい、苦難が続きましたが、結局は自然災害。なるようにしかなりません。
今年の冬はどんなものかと来る冬を前にあれこれ不安ではありましたが、除排雪予算は大幅アップされ、降雪レベル毎にフェーズを設け除排雪作業の即動員を行うなどした新しい対策により、今シーズン道路渋滞については見事改善されました。車移動によるストレスもなくなりましたし、冬季間であっても工事が大幅に予定から遅れることもなく、生活の流れ全体がスムーズになったことを実感しました。
今年の積雪量は昨年に比べて少なかったことも考えられますが、市の教訓を生かした策が功を奏し、改善につながったことと思います。対策を講じてくれた方々、こちらが休んでいるところを日夜除雪してくださる作業の方々、快適に過ごすことのできる日常は陰で支えてくださっている方によるものだと感謝しきりです。
雪も融け始め、北海道もいよいよ建築・土木工事、さらには看板工事も、少しずつ動き出してきております!