半導体の怪物がやってきた

九州支部 T.M.

今、九州地方が熊本を中心に半導体の製造工場地として発展しています。

現在、九州の中心部熊本の菊陽町に大規模な工場建設が始まっています。世界的に不足している半導体。その製造場所として、今迄九州に住んでいる私も、阿蘇や熊本市内の通り道ぐらいにしか思っていなかった人口43,576人の町、菊陽町に、既に完成している第一工場に加え、第二工場の建設が決まりました。

その会社は、台湾に本社を置く半導体製造会社トップ企業TSMC(台湾積体電路製造)の半導体製造工場です。規模は時価総額約67兆円ともいわれ、日本のトップ企業トヨタの約2倍。半導体製造世界シェア56%、世界でも3ナノ半導体(花粉の1/10,000)を作れる数少ない企業で、日本では現時点では生産出来ない物との事。一説には、半導体を制する者は世界を制するとも言われ、大きな期待を持たれています。

今後のデータ社会が加速していく日本社会では、欠かせない半導体。一時期は半導体不足で白物家電の品薄や自動車の生産減少など様々な分野で影響が出て、半導体が今日の生活に不可欠である事を痛感致しました。

TSMC一社に限らず熊本にはソニーをはじめ数多くの企業が半導体製造工場を建設しており、今後インフラの整備、雇用創出、賃金アップ、路線拡張その他もろもろ、さらには私たち業界にも少なからず影響を与えてくれるものと信じております。今後日経平均株価の推移に注目しつつ、日本のシリコンバレー創設に期待したいものです。

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