公共工事設計労務単価とは

2月17日付の建設工業新聞によると、国土交通省が、3月から適用する公共工事設計労務単価を発表しました。これは毎年発表されるもので、公共工事の積算の基準となるものです。建設業の人手不足なども影響して13年連続の上昇となり、前年度より全職種平均6%増となりました。

例をあげると主要12職種の中で、一日の人工が特殊作業員:27,035、普通作業員:22,938、軽作業員:18,137、とび工:29,748、鉄筋工:30,071、運転手(特殊):28,092、運転手(一般):24,605、型枠工:30,214、大工:29,019、左官:29,351、交通誘導警備員A:17,931、交通誘導警備員B:15,752という具合。あくまでも地域や条件によって変わってきますが、全国の平均の値です。

じゃあ看板の仕事の労務単価は?というとこれは、設計労務単価というのは無いのです。

看板・屋外広告・サイン工事は建設業の2種類の一式工事と27の専門工事の中には入っていないため、例えば現在人手不足でかなりの数の外国人研修生が足場工事や塗装工事や鉄筋工事その他の建設工事に従事していますが、建設業の分類から外れている看板業については、その制度が使えないという何ともわが業界の脆弱さが露呈されています。

組合員の減少、後継者不足等、ほかの業界においても同じ悩みは抱えているところですが、まずは我々サイン業界の建設業の中での地位向上というのも、これからの大きな課題となるのではないでしょうか?

アザラシプロ

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