令和5年も3カ月が過ぎ、新年度に向けて気ぜわしい時期となってまいりました。そんな中でも我々の業界に於いては、3年間続いたコロナによる影響も次第に緩和され、経済復調の兆しも見えて来ています。
「公益社団法人日本サイン協会」は、2016年に「公益社団法人全日本ネオン協会」から名称を変更しました。ネオン看板が減り看板全般を表す“サイン”という名称に変更したわけです。
しかし関連組織である地方の組合では、ほとんどがネオンという名称を未だ使用しています。ネオン管やトランスの材料メーカーの数も激減。協会が運営している「ネオン工事技術者試験」の受験者数も減りました。ネオンは看板のガラパゴスなのか?過去の遺物なのか?このまま消滅してしまうのか?
いや!そうではありません。「ネオン」という言葉はネオン街、ネオンサイン、ネオンライト、ネオンの灯り、ネオンが流れる、ネオンが眩しい、ネオンが滲みる等、歌詞にも500曲以上に登場し、街の賑わいや、華やかさ、心の描写にまで使われています。「それは古い歌だろう?」と言っている人は大間違いです。
TikTokで世界的に大ブレイクした「summertime」を作曲のシティポップグループ「イブニングシネマ」も、2020年の曲「ネオンサインが呼んでる」と題名にも「ネオン」を使っています。ネオンはアートの分野でも注目され、柔らかで人間味溢れる発光色には多くのファンもいるようで、この技術は後世に伝え残していかなければなりません。
我々の協会でも水面下で「ネオンの日」を作ったらどうか?という議論も出ているようで、令和5年を新しいネオン元年として業界の活性化にも役立てられれば良いのではないでしょうか。
アザラシプロ
関連のページ